Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
大図 章; 加藤 政明; 丸山 庸一郎
Optics & Laser Technology, 31(7), p.505 - 509, 1999/10
パルス縦放電型銅蒸気レーザーに内部ガス循環を適用した。レーザー管内のガス循環は、JBのローレンツ力により引き起こされる。これにより、放電によって高温に熱せられたレーザー媒質を管内で循環させ出力を上昇させることができた。磁場強度150ガウス程度で23%のレーザー出力の増加が観測された。この結果は、ガス循環によるレーザー媒質中の準安定状態にある多量の銅原子の失活を促進させた効果によるものであることがわかった。
Y.Lee*; 松橋 信平; 久米 民和
Radiation Physics and Chemistry, 54(3), p.285 - 290, 1999/00
被引用回数:1 パーセンタイル:13.12(Chemistry, Physical)ニワトリ及びウズラのオボムコイドについて、線照射による変化を比較検討した。オボムコイド(OM)は、トリプシン阻害活性を有し、糖を25%含む比較的熱に安定な糖タンパク質である。水溶液中でニワトリOMを照射した場合、分子量5000以下の低分子区分に溶出する糖が増加した。また、糖鎖をピリジルアミノ化して分析した結果、N中に比べO中で照射した場合に著しく減少することが認められた。トリプシン阻害活性は、O中よりN中での失活が著しく、糖鎖の変化とは逆の結果となった。ウズラOMでは、O中の失活がN中より著しいなど、ニワトリOMとは異なる結果が得られた。ニワトリ及びウズラOMの糖鎖の構造の違いが、これらの変化に影響しているものと考えられた。
久米 民和; 松田 幹*
Radiation Physics and Chemistry, 46(2), p.225 - 231, 1995/00
被引用回数:62 パーセンタイル:97.54(Chemistry, Physical)鶏卵の卵白タンパク質であるオボアルブミン(OVA)及びオボムコイド(OM)を用いて、タンパク質の抗原性及び構造に対する照射の影響を検討した。0.2%水溶液中で照射した場合、照射OVAの抗原性はN中で8kGy、O中で2~4kGyで消失した(免疫拡散法で測定)。この変化は-ヘリックス含量の減少と対応しており、残存-ヘリックスが約60%で抗原性は認められなくなった。卵白の代表的なアレルギータンパク質であるオボムコイドは、トリプシン阻害活性を有するので、活性変化と抗原性変化を調べた。この結果、失活と抗原性の消失は対応しており、残存活性約30%で抗原性は消失した。一方、イムノブロッティング法では低分子フラグメントに抗原性を有するものが検出されたことから、タンパクの立体構造に基づく抗原性は照射によって容易に壊れるが、一次構造に基づく抗原性は高線量の照射でも残るものと考えられた。
J.-S.Yang*; 久米 民和
食品照射, 30(1-2), p.2 - 5, 1995/00
照射によるタンパク質の免疫化学的性質の変化について、鶏卵アレルギーの主要な原因物質と考えられているオボムコイドを用いて検討した。オボムコイドは熱に比較的安定な、トリプシン阻害活性を有する分子量28000の糖タンパク質であり、照射に伴う変化についてオボアルブミンと比較しながら検討した。SDS-ポリアクリルアミド電気泳動の結果、両タンパク質ともO中では分子切断による低分子化がおこり、N中では重合することが認められた。オボムコイドのトリプシン阻害活性及び抗原性の変化は、O中よりもN中での照射で著しかった。一方オボアルブミンの抗原性の減少はO中で著しく、両者で酸素効果が逆になることが明らかとなった。
久米 民和
Proceedings of National Seminar on Application of Electron Accelerators, p.56 - 61, 1994/08
食品及び生物資源の放射線処理について、電子線の高線量率・低透過性といった特徴を生かした具体例を紹介する。1)解凍がおこらない短時間に照射する必要のある冷凍肉の照射に適し、フランスSPI社では既に実用プラントが稼動している。2)生物活性物質の失活には1000kGyもの高線量を必要とすることがあり、特に低分子サイズの活性物質の照射に有効である。3)農林産廃棄物や汚泥等年間200万トンにものぼる大量の試料の殺菌を行う場合、高速で連続処理できる電子線照射が有利である。4)医療用具の滅菌を行う場合、プラスチック材料の劣化が問題となる。高線量率照射では酸化劣化が少ない状態での照射が可能である。5)ミカンの照射では、果肉を照射すると味がかわるため表面だけを照射しなければならない。0.30.5MeVの低エネルギー電子線を用いて透過力をコントロールすることにより、効果的な照射が行える。
久米 民和
放射線化学, 0(57), p.3 - 12, 1994/00
放射線失活法による分子サイズ測定の概念及び生体機能解明への応用について解説した。放射線失活法は、ターゲット説に基づいて、失活の程度から活性物質の大きさを求めるユニークな手法である。従来の分子量測定法では活性物質を単離・精製する必要があったが、本測定法ではその必要がなく、生体内での活性物質のサイズが測定できることから、生体機能解明への応用例が増えている。本稿では、測定法の概念、詳細な実験法及びその注意点について述べるとともに、著者らの行ってきた研究例(オボムコイドのドメインサイズ、膜結合タンパク質であるアンジオテンシン変換酵素、心房性ナトリウム利尿ペプチドレセプターによる活性化機構)を中心に、生体機能解明への応用について紹介した。
坂口 肇*; 広瀬 茂久*; 久米 民和; 萩原 啓実*
FEBS Letters, 305(2), p.144 - 146, 1992/06
被引用回数:3 パーセンタイル:8.52(Biochemistry & Molecular Biology)アンジオテンシン変換酵素(ACE)は、血圧調節の鍵となる重要な酵素である。ACEは肺に多量に存在する他、睾丸にも存在することが知られている。睾丸ACEの分子量は約8万であるのに対し、肺ACEの分子量は約15万で、非常に高いボモロジー(約90%)を持つ2つのドメインからなることが報告されている。そこで、放射線失活法を用いて、実際に肺と睾丸で発現しているACEの活性ユニットのサイズを測定した。失活曲線のD線量から、肺ACEのサイズは14万、睾丸ACEは74,000と求められた。この結果から、肺ACEの活性発現には2つのドメインが必須であり、しっかりと結合していることが示唆された。
大内 俊治*; 萩原 浩美*; 石堂 正美; 藤田 哲郎*; 久米 民和; 石垣 功; 広瀬 茂久*
Biochemical and Biophysical Research Communications, 158(2), p.603 - 609, 1989/01
被引用回数:9 パーセンタイル:30.61(Biochemistry & Molecular Biology)放射線失活法により、ANPレセプター(Rc)とグアニレートサイクレース(GC)の間の相互作用を検討した。ウシ肺膜の照射により、GC活性は高線量では著しい失活がおこるが低線量では増加することが認められた。予めANPで処理しておいたウシ肺膜では、Gc活性は指数関数的に減少した。腎臓膜でも同様の結果が得られた。これらの放射線失活に関するデータから、ANPによるグアニレートサイクレースの活性化に関する、次のような解離メカニズムを推定した:Rc・GC(不活性)+ANPRc・ANP+GC(活性)
石堂 正美; 藤田 哲郎*; 下中 基幸*; 佐伯 敏彦*; 大内 俊治*; 久米 民和; 石垣 功; 広瀬 茂久*
J. Biol. Chem., 264(1), p.641 - 645, 1989/00
ANPレセプターに対する抗血清を用いて、このレセプターがグアニレートサイクレース(GC)の活性化に連関していることを示した。これまでは、ANPレセプターは一般にサイクレースに連関しているとは考えられていなかったが、今回の結果でGCの活性化に対応していることが明らかになった。すなわち、ウシ内皮細胞組織に抗血清を加えることにより、ANPによって誘導されるCGMPの応答がブロックされた結果から、ANPレセプターのGC活性化作用が明らかになった。また、ANPレセプターとGCの解離型複合体の存在が、放射線失活法の結果でわかった。
久米 民和; 渡辺 祐平; 広瀬 茂久*; 石垣 功
食品照射, 23(2), p.84 - 87, 1988/00
放射線失活法を用いて生物性物質の分子サイズを測定する上で、比較的低エネルギーの電子線を用いるための条件について線と比較しながら検討した。照射は3MeV、0.77mA(1kGy/pass)の電子線およびCo-線(10kGy/hr)を用いて室温で行った。
久米 民和; 石垣 功
Biochimica et Biophysica Acta, 914, p.101 - 103, 1987/00
トリプシンインヒビターの生物活性を示す分子の大きさについて、放射線失活法により検討した。種々の酵素やレセプターの分子量がターゲット説に基いた放射線失活法により測定できるが、オボムコイド(鶏卵中のトリプシンインヒビター)の場合分子量28,000よりはるかに小さい10,200という値が得られた。オボムコイドは3つのドメインから成り、その1つが活性を有していることが知られている。そこで活性を有しているドメインの分子サイズは、9,300であり、放射線失活法で求めた値とほぼ一致することを見出した。他のトリプシンインヒビター:オボインヒビター(MW49,000)でも活性を有するドメインサイズ14,000に近い17,800が得られた。これらの結果から、放射線失活法によって得られるトリプシンインヒビターの分子サイズはドメインの大きさであり、またin situでも同様の結果が得られると結論した。
久米 民和; 武久 正昭
Agricultural and Biological Chemistry, 47(2), p.359 - 363, 1983/00
照射により生成したラジカルアニオンによるグルコースイソメラーゼの失活について検討した。精製酵素を水溶液(pH7.0)中で照射した場合、Brは著しい増感効果を示し、(CNS)は保護効果を示した。また、Brは高pH溶液での酸素の失活を増感しなかった。これらの結果および各アミノ酸との反応性から、グルコースイソメラーゼの活性にはヒスチジン残茎が関与していることが推定された。Streptomyces菌体内グルコースイソメラーゼの失活もまたBrにより著しく増大された。一方、KCNS,tert-BuOH,Oはin vitroの照射では保護効果を示すのに対し、in vivoでは失活を増大した。これらの物質はグルコースイソメラーゼの活性部位に直接作用はしないと考えられるので、細胞内の保護物質の破壊といった間接効果によって失活が増大されたものと考えられた。
吉井 文男; 嘉悦 勲
Zeitschrift fr Naturforschung, C, 37, p.1234 - 1239, 1982/00
化学的細胞融合法における新しい細胞融合剤と融合時の細胞の失活を防止するための保護剤の探索を行なった。ポリエチレングリコール(PEG)は融合剤としてよく知られているが、2分以内に融合を完了しないとほとんどの細胞が失活してしまうのと、その時間内でもかなりの失活がおこる。水溶性高分子の共存下で融合を行なうと、水溶性高分子によって失活が著しく抑制されて、融合時間が延長できたのと融合細胞の割合が水溶性高分子のない場合よりも20%ほど増加した。水溶性高分子としては,ポリビニルピロリドンとポリ-DL-アラニンが比較的効果が大きく最適濃度は前者が5%で後者が0.5%であった。融合剤としては、水溶性高分子の共存下で、比較的オキシエチレン基の長いM-23GやM-50Gのガラス化性モノマーに融合活性があることを見出した。それはPEG2000と同程度の融合活性を有していることも分った。
久米 民和; 渡辺 宏; 青木 章平*; 佐藤 友太郎*
Agricultural and Biological Chemistry, 45(6), p.1311 - 1315, 1981/00
treptomyces phaeochromogenus菌体より抽出・精製したグルコースイソメラーゼに対する線照射の影響を検討した。稀薄溶液中(pH 7.0)で照射した場合酵素活性は指数関数的に減少し、失活収率(Go)は空気中では0.069、窒素中では0.115であった。 また、ラジカル補捉剤であるNOガスおよびt-BuOHを用いて、酵素失活に対する水の放射線分解生成ラジカルの寄与の割合を検討した。・OH、Hおよびlのグルコースイソメラーゼに対する失活効率は各々0.032,0.025,0.005であった。このように本酵素の失活には主として・OHとHが関与しており、lの寄与はわずかであった。しかし、無酸素状態の中性水溶液では・OHの収率が高いため、全体としては・OHが主に失活に関与していた。
久米 民和; 渡辺 宏; 武久 正昭; 佐藤 友太郎*
Agricultural and Biological Chemistry, 45(6), p.1351 - 1355, 1981/00
グルコースイソメラーゼを種々の条件下で照射した場合の放射線感受性について検討した。菌体内グルコースイソメラーゼは指数関数的に失活し、酸素存在下での著しい増感効果が認められた。遊離の酵素を照射した場合には、細胞内の場合に比較してより高い放射線感受性とより小さい酸素効果が認められた。酸素増感率(OER)は菌体内で3.7、粗酵素液で2.0、遊離の酵素で1.3であり、酵素の精製度とともに減少した。精製酵素では逆に酸素による保護効果が認められた。 遊離の酵素液にグルタチオンを添加して照射すると、失活は著しく保護され、N中での失活曲線は菌体内での失活曲線にほぼ一致した。O中でのグルタチオンによる保護効果は高線量域で消失したが、これはグルタチオンがO中での照射により分解し易いためと考えられた。